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国際協力機構JICAについて

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  今回は、 国際協力機構JICA について紹介します。 JICAとは発展途上国に言って日本の経験を伝え、生活面や教育面の援助をする団体のことです。相手国の将来像を見据えて、民間企業やNGO(日本の場合は大学も)など、優れた能力を持つ外部機関を国際協力の現場へと繋いで支援をする団体です。 毎年宮城教育大学でも、卒業後に日本の教員にはならないでJICA隊員として発展途上国で活動する人が1~2名いるそうです。また、学校で教員として在籍中に数年間参加できるという制度もあります。 興味がある人は ここ をクリックして、JICAのホームページを見てみてください!

義務教育前の教育について

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突然ですが、 みなさんは幼稚園や保育園に通っていましたか?今回は 義務教育前の教育につい て の豆知識です。 みなさんは ペリー就学前プログラム を知っていますか?これはアメリカの心理学者ワイカートらがミシガン州のペリー小学校付属幼稚園で行ったプログラムです。プログラムでは 教師1人に対して5.7人の児童数 という低比率で就学前教育を行い、平日に2.5時間の教育の提供と家庭訪問を行いました。またこのプログラムに登録された子とされない子を約40年近く追跡調査し、学校教育終了後の社会生活においての比較を行いました。 結論から言うと、就学前教育を実施された子がさなかった子よりも学校の中退や留年、少年非行の割合が低く、それに加えて社会人になった後の収入や持ち家率が高くなっており、生活を豊かなものにしているという実例が報告されています。 小さい頃からの教育が学習上だけではなく、 社会的責任にも効果を 発揮 している重要な根拠になっています。このほかにも 非認知能力 という、忍耐力や協調性、計画力など内面の部分も成長が著しいと報告されました。 このことから考えたいことは、日本での幼児教育は子どもの成長にはなくてはならないということです。近年、20歳未満の子どもによる犯罪が増えていますが、解決のカギがこの就学前教育にあるのかもしれません。 今月は教育について毎週違う視点からお話ししていきます。次週も楽しみにしていてください。

世界的に流行しているコロナと貧困

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   前回は感染症と貧困というテーマで、貧困に苦しむ人たちを支援する団体をいくつか紹介しました。今日は 世界的に流行しているコロナと貧困 についてお話ししたいと思います。ユニセフは12月8日、新型コロナウイルス流行により、さまざまな形の貧困状態に陥った子どもが世界で推計1億人増えたとの報告書を発表しました。経済面だけでなく、教育や健康、衛生などの面で不十分な状態を含めて 「貧困」 と位置付けました。こうして状態にある子どもは、2019年と比べ、約10%も増え、 約11億人 に上ると推計し、子どもの生活水準が新型コロナ流行前に戻るには、少なくとも7~8年かかると分析しました。コロナ拡大に伴い、日本でも学校学校が一斉休講になったことはみなさんも記憶に新しいと思います。その期間、給食がなくなったため保護者は仕事に行けなかったい家庭も多く、仕事を失ったり、生きる希望すらなくなる人も出るなど多くの人が大切なものを奪われたのではないでしょうか。格差や貧困がますます広がる中で、この問題に対してどんな支援が求められているのか、社会の仕組みや制度はどうあるべきなのかみなさん自分事として考えてみてはいかがでしょうか?  来週は貧困地域は外国だけなのか、日本は本当に貧困のない国なのか、みなさんにとって新しい発見となる内容を紹介するので楽しみにしていてください。

身近な貧困

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  こんにちは、今回は「 感染症と貧困 」というテーマでご紹介していきたいと思います。現代の社会において、コロナウィルスの流行によって貧困が深刻化してしまったことは皆さんもご存じだと思います。 このような世界的な感染危機は経済に大きな打撃を与え、私たちの生活を苦しめています。特にひとり親世帯や低所得の子育て世帯が大きな打撃を受けました。世界規模で見てみると、新型コロナウィルス感染症の拡大により、極度の貧困がここ数十年で初めて増加し、2020年には、新たに 1億1,900万~1億2,400万人の人々 が極度の貧困へと追いやられています。これを聞いて皆さんはどう感じましたか?量的には多いと感じる一方で、身近なこととしてはあまり考えられないと思います。 しかしながら、現在日本では、 子どもの「7人に1人」がぎりぎりの生活を送る貧困状態 にあると言われています。こちらのデータの方がより身近に感じますね。 そして、この状態を放置することによって進学格差や収入格差が生まれ、その子どもたちが将来築いた家庭も再び貧困に陥る可能性が高くなります。子どもの貧困と聞くとどうしても発展途上国の飢餓を思い浮かべがちですが、私たちの住む日本にも貧困問題を抱えた子どもたちがこれだけ多くいる、ということがわかりますね。 まず私たちにできることとして、貧困で苦しんでいる子どもたちがどれほどいて、どれほど身近な存在であるか、について知ること、身近な支援方法としては購買においてある ユニセフ募金 が挙げられます。その他にも、コロナウィルス感染症によって貧困に陥っている人々を支援している団体があります。これらの団体は学習支援、食事支援、安心できる場所の提供など、様々な角度から支援を行なっています。下に団体名を記載しておきますのでぜひチェックしてみてください! ・認定NPO法人 カタリバ ・認定NPO法人 フローレンス ・認定NPO法人 抱樸

教師として差別と向き合うこと

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前回の「差別」の内容に引き続き、今回は、実際にこのようなことが起きた場合に、教師としてどのような対応が求められるのかについてお話しします。 学校で起こる差別は子どもたちが外国人に対して 「自分とは違うんだ」 といったように 多様性 を認めることができないということが主な原因だと考えられます。 そのため、教師として外国人差別を生み出さないためにできることは、 お互いの違いについて理解し、多様性を認識してもらうこと だと思います。 また、外国人と一緒に過ごすときにはどうしても「 言葉の壁 」ができてしまいます。実際に外国人が編入してきた場合、まずはじめに日本語教育が行なわれます。ここでできるだけ早く「言葉の壁」をなくすためにできる工夫として、 ICT を効果的に活用することで視覚と聴覚に訴えかけたり、携帯用通訳デバイスを使用し、母国の言葉も取り入れながら指導することができます。 教師として大切なことは、 ただ差別や偏見を軽減することだけでなく、社会の多様性を認めた相互理解のために教育を実践していくこと です。もう一度差別を起こさないために何ができるのか、考えてみてはいかがでしょうか。

差別について

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  世界には人種、性別、宗教など様々なものを要因とする差別が今もなお残っています。 しかし、私たちのまわりには、世界には差別がないと思っている人が 多いのではないでしょうか。 今回は、そんな身近にある 差別 について紹介していきます。 よく、「女の子だからそんなことしたらダメでしょ」と言うことを聞いたり、 実際に言われたりしたこともあると思います。 これもれっきとした差別ではないでしょうか。 人は誰もが自分らしく生きていいはずなのにも関わらず、性別によりそれを不当に 制限されている一つの例と言えます。 このように差別は、一見差別に見えない形であちこちに存在しているのです。 みなさんSDGsについて知っていますよね。その目標の中にも、 「暴力や差別をなくそう」という形で、差別の撲滅が訴えられています。 つまり差別は、今後ずっと向き合っていかなければならない、重要なテーマなのです。 まずは、身近にある「差別に見えない差別」を探してみましょう。 気づかないうちに、自分が誰かを差別していたり、 逆に差別されていたりしているかもしれません。 差別を0にするために、差別とはいったい何なのか、 形のないものを考えることが大切になってきます。

相手の立場に立って…

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皆さん、 8月6日 が 広島平和記念日 なのはご存じだと思います。 広島市が原爆を投下され、14万人もの死者が出た非常に大変な日です。 私たちは日本人なので、アメリカ最低ー!なんてことをするんだ!と憤ると思います。 ですが、 アメリカの立場になって 考えてみてください。 日本もアメリカに対して、 真珠湾攻撃 をしました。 民間人の犠牲は広島の原爆に比べて少なくはありますが、犠牲の大小に関わらず、 日本もアメリカもお互い様 なのです。 一方的にひどいことをされたと思いがちですが、日本とアメリカ2つの視点から この原爆を考えてみると、決して日本が悪くないとは言い切れませんし、 アメリカも同じなんですね。 皆さんにも原爆のことはもちろん考えてほしいですが、一つの視点に捉われず、 常に相手の立場のことも考えることを 大切にしてほしいと思います。