義務教育前の教育について



突然ですが、 みなさんは幼稚園や保育園に通っていましたか?今回は義務教育前の教育についの豆知識です。

みなさんはペリー就学前プログラムを知っていますか?これはアメリカの心理学者ワイカートらがミシガン州のペリー小学校付属幼稚園で行ったプログラムです。プログラムでは教師1人に対して5.7人の児童数という低比率で就学前教育を行い、平日に2.5時間の教育の提供と家庭訪問を行いました。またこのプログラムに登録された子とされない子を約40年近く追跡調査し、学校教育終了後の社会生活においての比較を行いました。

結論から言うと、就学前教育を実施された子がさなかった子よりも学校の中退や留年、少年非行の割合が低く、それに加えて社会人になった後の収入や持ち家率が高くなっており、生活を豊かなものにしているという実例が報告されています。小さい頃からの教育が学習上だけではなく、社会的責任にも効果を発揮している重要な根拠になっています。このほかにも非認知能力という、忍耐力や協調性、計画力など内面の部分も成長が著しいと報告されました。

このことから考えたいことは、日本での幼児教育は子どもの成長にはなくてはならないということです。近年、20歳未満の子どもによる犯罪が増えていますが、解決のカギがこの就学前教育にあるのかもしれません。

今月は教育について毎週違う視点からお話ししていきます。次週も楽しみにしていてください。



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